[金指原の家] -自分たちでつくる土壁の家-

2007.11.18 縄張り
2007.11.29 地鎮祭
2007.12.23 栗石拾いWS
2008.01.20 割栗地業WS
2008.01.27 小舞竹つくりWS
2008.02.08 上棟
2008.02.23 物置の建方WS
2008.02.23 小舞掻きWS
2008.03.29 荒壁塗りWS
2008.04.05 荒壁塗り
2008.04.27 中塗りWS
2008.05.17 木摺りと外壁断熱材
2008.05.18 軒裏塗装
2008.05.30 床下断熱材
2008.06.15 外壁羽目板WS
2008.07.12 暖簾打ち
2008.07.06 農機具小屋の漆喰塗り
2008.07.19 柿渋塗り
2008.07.27 いよいよ大詰め
建物完成写真
金指原の家は、「自分たちでつくる土壁の家」をキーワードに、ワークショップを行いながら、お施主さんをはじめ、その友人・知人の皆さん、多くの職人さんの協力を得ながら進めたプロジェクトです。
縄張り

2007.11.18

計画の確認のために、地面に建物の平面を描いてみる「縄張り」を行いました。地面に、建物の間取りあわせて縄を張っていきます。実際に土地に立って平面を検討してみることで、机上で考えていたイメージと違ったものが見えてきます。
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地鎮祭

2007.11.29

地鎮祭を行いました。「これから土地をいじらせていただきますので、よろしく。」と神様にお願いして、お祓いをしてもらいます。いよいよ、工事スタートです。
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栗石拾いWS

2007.12.23

「栗石拾いWS」をおこないました。

「金指原の家」では、家をつくると同時に畑をつくるという目的もあります。お施主さんが重機を借りて畑をおこすということで、それに便乗させていただきました。

栗石とは、基礎の下に敷き並べる割栗地業をおこなう石のこと。最近では、砕石で済ませてしまうことが多いですが、やはり、基礎の強さは割栗地業にはかないません。そこで、畑をおこすと同時に、そこから出てくる玉石を集めました。畑の造成とあわせて、うまくいけば、根切の時に出る残土もゼロにできるので、一石二鳥にも三鳥にもなります。

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割栗地業WS

2008.01.19

地業は、基礎の下の地盤を作る大事な仕事です。最近主流の砕石地業に比べて割栗石を木端立てに並べる作業は手間がかかるので自分たちで行うことにしました。

朝一番の現場の様子。お施主さんが畑をつくる傍ら集めてくれた玉石を、基礎やさんが真ん中に移動しておいてくれました。

根切底の様子。ベタ基礎なので、外周だけ溝が掘ってあります。

割栗石を立てて並べていきます。溝に入れた石を並べなおしているところ。

並べ終わった石をランマーという機械で突き固めます。基礎屋さんが見本を見せてくれているところ。私も突き固めさせていただきました。

出来上がり。このあと、目潰し砂利を入れ、基礎やさんに再度転圧してもらいます。

割栗地業WSは7名の参加でおこないました。

今回のWSでは外周部の溝の部分だけ、割栗地業をおこないました。土間の部分は、残った玉石と砂利を基礎屋さんに敷き並べて転圧してもらいます。

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小舞竹つくりWS

2008.01.27

知人から真竹を分けてもらうことができたので、小舞竹をつくることにしました。竹の伐り旬からは多少ずれてしまいましたが、まだ寒の内なので、山から伐り出してきました。その竹を割って、小舞竹にする作業です。

竹割鉈。この道具を使って、竹を割ります。竹の太さなどによって、4~8本割れるように刃がついています。

竹に鉈を打ちつけて、押すと、こんな感じで竹が割れていきます。

うちの子も挑戦。子供でも簡単にできます。でも、刃物なので、取り扱いには気をつけて!

竹割鉈で割っただけでは、節が残っているので、鉈などで節を落としていきます。

たくさん割れました。

数が把握しやすいように、一定数量ごとに縛って、立てて保管します。竹屋さんの話では、水分が上に蒸発していくので、立てて保管するほうが良いとのことです。

今回は、日程が急だったので、お施主さん家族と我々だけの作業でした。竹薮というと孟宗竹が多いですが、小舞には、割り竹なら真竹か淡竹、丸竹なら篠竹を使います。丸竹は間渡し竹に使いますが、今回は、間渡し竹も割り竹を使うことにしました。竹の歩留まりが良くなるようにと、L=2.7m・L=1.8m・L=0.9mの3種類をつくり、出来上がった小舞竹は約1000本。それでも、必要数量の約1/5です。竹屋さんも、大変だ。

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上棟

2008.02.07~08

2月7日・8日の2日間で建方をおこない上棟しました。オール無垢材のシンプルな構造体が姿を現しました。

第1日目の作業で、だいたいの骨組みが出来上がりました。

下屋の柱・梁を組み立てているところ。

2階の床梁。すべて無垢の化粧材。柱には貫も差し込まれています。

第1日目の作業が終了。

第2日目の朝。いよいよ、上棟式当日です。

屋根の登り梁。野地板を張る前の様子。

化粧野地板が張られて、羊毛断熱材を敷きこんでいます。

ルーフィング張りが完了。

関係者が棟に上がり、上棟式をおこないました。

お餅も投げました。近所のみなさんが、たくさん集まってくれました。

いままで作業場で刻まれていた材木が、この2日間で骨組みとなって姿を現しました。家としての命がふきこまれました。

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物置の建方WS

2008.02.23

大工さんの指導のもと、物置の建て方を行いました。小屋だと思ってなめていると、結構重たいです。

まずは、地面で柱と梁・貫を組みます。

力をあわせて、建ておこします。

だんだん出来て来ました。

この日は、小舞掻きの作業も行ったので、主に男性は建て方、女性は小舞掻きといった作業分担で行いました。2月も下旬なので、多少寒さも緩むことを期待していたのですが、天候は大荒れ、昼食時には土砂降りの雨も降るなど、重さよりも寒さがこたえる・・・・といった感じの一日でした。

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小舞掻きWS

2008.02.23~03.23

いよいよ、土壁の下地をつくる「小舞掻き」の作業です。柱・梁に差し込んだ「間渡し竹」に縄で「小舞竹」を編んでいきます。この作業を”小舞を掻く”と言うそうです。この小舞掻きを左官屋さんの指導のもとワークショップで行いました。

自分たちで割った竹だけでは足りなかったので、不足分を購入しました。四国・丸亀産の薬剤処理していない竹です。輸入の竹より安く入手できました。 こちらの竹屋さんで買いました→「村川商会

藁は新潟産。「小舞縄」という名称で1束60mで売られています。今回は、四国の竹屋さんのルートが一番安かったので、竹と一緒に購入しました

まず、柱・梁に間渡し竹を30cm以内の間隔で差し込み、貫に釘で固定します。

次に、縦の小舞竹を45mm以下の間隔で入れていきます。藁縄で、小舞竹を間渡し竹に固定していきます。

縦の小舞竹が入ったら、横の小舞竹を入れていきます。横のほうが若干細かく入れていくほうがいいようです。

茶の間の様子。出入口を丸くしてみました。

2階の様子。2階は、まだ床板を張ってないこともあり、お施主さんと施工関係者で小舞を掻きました。

完成。

この小舞掻き、最初想像していたよりも大幅に時間がかかり、1ヶ月を要してしまいました。最初は雪が舞っている日もありましたが、後半は鶯の声を聞きながらの作業でした。「よく、これだけやった」と左官屋さんも感心してくださりました。

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荒壁塗りWS

2008.03.29

荒壁塗りWSを行いました。ワークショップでは、物置小屋の荒壁を自分たちで塗りました。

WSの前日。どろこん屋さんから荒壁土が届きました。三河地方に行くと、土と藁をあらかじめ混ぜて発酵させて持って来てくれる業者さんがあります。今回は、豊橋のどろこん屋さんにお願いして持ってきてもらいました。左官屋さん曰く「いい土が届いた」そうです。

どろこん屋さんが持ってきた土に、藁を5cmくらいに切って混ぜて使います。藁は、知り合いの田んぼをつくっている人から分けてもらいました。

これから、荒壁を塗っていきます。

片面から荒壁土を塗っていくと、小舞の間から土が出てきます。

みんなで塗っていきます。

荒壁塗りが完成しました。ここ浜松では、片面を塗り終わると、その日のうちに裏返しも塗ってしまうのが一般的らしいです。そのほうが強度が出るとか。

小舞掻きにかかった時間に比べて、荒壁塗りの作業は「あっという間」でした。なんだか、うれしいような寂しいような・・・。今回の荒壁塗りワークショップ、子供たちは手で塗ったりして、楽しい一日でした。

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荒壁塗り

2008.04.05~06

住宅の荒壁塗りは、左官屋さんにお願いすることにしました。さすがにプロが塗ると、見る見るうちに出来上がっていきます。

左官屋さんが7人入って、どんどん進めて行きます。本宅の建物は荒壁+両面中塗りで総厚70mm、荒壁だけで3回塗るそうです。

外の平屋部分は、我々も手伝いました。

夕方には2階の裏返しまで出来ました。さすがに早いです。

1日目終了時点での全景。

プロのコテ捌きに感心しているうちに、見る見る間に小舞が隠れて荒壁が出来上がっていきました。さすが・・・。4月6日は所用のため、左官屋さんと工務店さんに任せて、現場をあとにしました。あとは、荒壁が乾くまで養生期間です。

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中塗りWS

2008.04.27~28

物置小屋の中塗WSを行いました。また、同じ日に主屋の外部の中塗りも行いました。

最初に貫伏せという作業を行います。貫の位置に寒冷紗を伏せ込んでいきます。

中塗りの土は、土、砂、すさを自分たちで調合してつくります。

完成。土塗りに一生懸命で、塗っているところの写真を撮り忘れてしまいました。

物置小屋の内部は中塗りで仕上げにしてしまうので、記念に参加者の手形を押させていただきました。

この日は、同時に左官屋さんが主屋の外部の中塗りを行いました。通常は、外部は荒壁で終わりですが、金指原の家は、土壁の耐力を大きくできる仕様で設計してありますので、外部も中塗りを行います。

中塗りは、仕上げの出来上がりを左右する重要な工程です。最初は、少々ビビリながら塗り始めました。実を言うと、この「金指原の家」の荒壁WSで生まれてはじめてコテを使った私ですが、「結構、平らに塗れるもんだ」なんて感心してしまいました。左官屋さんが塗った壁と見比べると笑っちゃうような感じですが・・・。ただ、この塗り終えたときの充実感は、なんとも言えないものがあります。

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 木摺りと 外壁断熱材

2008.05.17

外壁中塗りの養生も終わり、外壁下地の工事を始めました。応力の偏りが少なくなるように「木摺り」を耐力壁の補助として外壁下地に入れることとしました。また、外壁の断熱性を高めるために、土壁と木摺りの間に羊毛断熱材を挿入しました。
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軒裏塗装

2008.05.18

軒裏の塗装を施主施工で行いました。

軒裏の塗装には、「ウッドロング・エコ」を使いました。1度塗りで、ほぼメンテナンスフリーの材料です。このような粉末を水に溶かして使います。これで、だいたいバケツ1杯分くらいになります。

軒裏に塗ったところ。右側の茶色く変色したところが塗った部分です。杉などは茶褐色に、桧などはグレーに変色するそうです。

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床下断熱材

2008.05.30

床下の断熱材入れを施主施工で行いました。

羊毛断熱材は、下に受け材を入れてあげないと固定できません。小舞竹が余ったので、このように敷き並べて断熱材受けにしました。

敷き詰めたところ。ふとんみたいで気持ちいいです。グラスウールだと、なかなか自分では施工したくないですよね。自分が触りたくない材料は職人さんにも施工させない気遣いをしたいところです。

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外壁羽目板WS

2008.06.15~21

外壁の羽目板張WSを開催しました。

外壁には杉板を”あいじゃくり”にしたものを使います。縦張りが”羽目板”、横張りだと”下見板”といいます。

外壁にもウッドロング・エコを塗りました。張る前に、すべて塗装してしまいます。

細かい部分を”のこぎり”や”のみ”などで加工しながら、しんちゅう釘で留めつけていきます。

ここまでできました。梅雨時で天候不順になってきましたので、残りは大工さんに施工してもらいます。

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暖簾打ち

2008.07.06~07

荒壁も十分乾燥して、きれいにひび割れが出てきました。大工さんの下地工事もだいぶ進み、いよいよ内部の中塗りが近づいてきましので、暖簾打ちを行います。ちりぎわ(柱ぎわ・梁ぎわなど)に隙間ができないようにするために施工します。

これが暖簾。割り箸に寒冷紗が貼り付けてあるような感じ。すごく小さい釘が2cm間隔ぐらいで打ってあります。

こんな感じで、壁の4周に打ち付けていきます。結構疲れます。

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農機具小屋の漆喰塗り

2008.07.12

左官屋さんの指導のもと、農機具小屋の外壁漆喰塗りをおこないました。

まず、左官屋さんに見本を見せてもらいました。

漆喰は調合漆喰を使いました。漆喰とスサ、糊が調合してあり、水を加えて練るだけです。

みんなで塗りました。

最初に左官屋さんに塗ってもらったときの手際のよさにはびっくり。表面が”でこぼこ”になり悪戦苦闘しながらも、何枚か塗るうちには結構平らに塗れるようになりましら。どうやら、押さえすぎてしまうとテカテカになってしまうようで・・・。やはり、手際のよさが大事なようです。

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柿渋塗り

2008.07.19

窓の格子の木に柿渋を塗りました。乾くのを待って、格子の取り付けです。

「柿渋」紙の温度で購入。安かったです。

刷毛で塗っていきます。柿渋・・・臭いです。。手際よく塗らないと、刷毛がカチカチになってきます。

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いよいよ大詰め

2008.07.27~28

現場もいよいよ大詰めになってきました。最後になって、ドタバタしてしまいました。。

この日は、いろんな業者さんが登場です。左官屋さん。

建具屋さん。

サッシクリーニング屋さん。

お掃除やさん。 って、これは施工の古今設計工房さんと僕でした・・・。

左官屋さんは、中塗りの仕上げです。

漆喰塗りが必要なところは一足早く中塗りをしておいたので、今日が仕上げです。細かく刻んだ藁を入れて「藁漆喰」としました。左官屋さんの抵抗にあいましたが、強引に塗ってもらったところ、一同気に入ったので、台所の壁もこれにすることに。。

玄関の床に石を埋め込みます。モルタルが固まらないうちに石を埋め込んでコテで仕上げます。

実は・・・。石は、僕と娘が畑で拾ってきたものから、きれいなものを選んでもらいました。

2階の工事は電気工事を残すのみで、この日でほぼ終了。床のワックス掛けを行いました。ワックスは「未晒し蜜蝋ワックス」を使用。このワックスのかけ方は、ふざけすぎ・・・?

あとは、引越しまで細部の工事を残すのみとなりました。次回、完了検査の日に来るまでの現場管理は古今設計工房さんに任せて、帰路に・・・。

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建物完成写真
建物の引渡しで、一応の一区切りがつきました。この後、外部廻りの工事を引き続き行っていきます。

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